[十明日] 平気なふり
2018. 6. 1. 02:01
そんなに長い時間、私たちは長くそして熱く恋をした。
今この瞬間、あなたが去った席にはもうすでに溶けた氷と同じ様な冷たさだけ残っていた―。
「元気でな。」
と、寂しい笑みをした十代の最後の姿はもはやカフェーの鈴の音と一緒に、カフェーの外の落ちて行く葉と共にゆっくり消えていた。
明日香は飲み終わったコーヒーコップの氷をなんとなくかき混ぜた。
がらがらと、音が心の奥まで深く、鳴り響いた。
さっきまではいっぱいだったのに、
私たちも昔はそんなに熱かったのに。
どうして今は冷たい氷の様に冷めてしまったのだろう―
もう去った十代の席をぼんやりと見つめた。
本当に終わったのかな―
どれだけ時間が過ぎたんだろう、氷は全部溶けて水になった。
明日香はカフェーを出た。
道は大勢の人々でいっぱいだった。天気は結構肌寒くなった。
人々は各々体を包み始めた。
この頃、十代は明日香にオーバーコートをかけてくれたものだ。
お互い「寒いはず」と、ぎゅっといちゃついていたものだ。
もうそんな人もない―
ゲームセンターから出てくるカップルたちが見えた。
プレゼントをあげたい、と十代はゲームセンターのUFOガチャで人形を取ってくれた時があった。
もう、その人形も思い出になるのだろうー
落ち葉がかさかさと、音を出していた。止めどもなく歩いたら、すぐ家の前についてしまった。
ドアを開けて入ったら、十代の跡でいっぱいだった。
平気なふりをしたのに、結局我慢していた涙がどっと、あふれた。
明日香はそのまま座り込んで声を放って泣いた。
長い時間、熱く恋をしてきた跡が、一瞬冷めてしまって、別れを迎えた。
平気なふりをして、今日歩いてきた道も全部、思い出になるようだった。
なのに、この家だけは平気なふりをせざるを得なかった。
過ぎてきた思い出は平気なふりをせざるを得なかった。
明日香は溢れ出す涙をただ、我慢せずほっとくだけだった。
もう、平気なふりをやったところで無駄だと気付いた。
もう、平気にならないといけないのに、いつになったら忘れるのだろう。
明日香は、ただ涙をこぼすだけだった。
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